mori

【森伸吾】

2014年7月17日


徒に雨の降っていた6月某日、長靴で水を蹴散らし走った夜。
汗ばんだ首筋に伝った汗を乱暴に拭いながら階段を上ったその先で、森伸吾が唄っていた。

マイク無し、頼るはギター一本と、その声のみの一発勝負。

【森伸吾】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2007年、京都のスリーピースバンドアンジェリカレイダースのギターとして加入。
2013年にライブ活動を休止。2014年活動再開。
現在、弾き語りとアンジェリカレイダースのギターとして活動中。

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森伸吾が吞み込んで、その中で溶けて、そして吐き出された言葉たち。
耳で、目で、肌で知る彼の心の在り方。
力強く鳴り唄うそのギターの音色と、マイクが無い事を微塵も感じさせぬその圧倒的声量と気迫に、しばし時を忘れて私は食い入るように彼を見つめた。
雨か汗かわからない水滴が顎を伝い、それまで”森伸吾とわたしだけで構成されていた世界”に、「ぽた、」と一旦終始の印を打った。

それほど、観客の心の何処か一部分に、もしくはその心全てに直線的に訴えかけてくる音楽が、彼のスタイルと言っても過言では無い。
MCでは観客の笑いを誘い(地味)、本質は歌に置いている彼のそのプライベートとのギャップは凄まじいもので、私は彼の舞台を見るその際には、いつも狐につままれたような感覚を抱いてしまう。

”核”

意志を持って生まれてきた音や言葉たちが、観客の、心に刺さって抜けない刺を包み込む。
まるで核のようなその存在に救われているような気がして、何度も何度も、ライブに足を運んでしまう。

8月10日、etw(エトワ)にて。
鴨川沿いに吹く夏の夜の風を頬に浴び聴く森伸吾の歌を、とりあえず聴いてみて。
話は、それから。

wrote by 横畠花歩

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